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執筆者の写真ひろれのん

しまなみ海道をブロンプトンで 2019.12.28~12.30

 年末にブロンプトンを買いました。

 それまで乗っていたbd1がダメになってからブロンプトンに乗り換えようかなぁと思っていたのですが、とうとう我慢できずに新車に手を出してしまいました。ただし、bd1にもこれからも乗りますよー!

 今回は、新車のブロンプトンで憧れのしまなみ海道を旅してきました。



1日目 東京から鞆の浦へ

 年末の混雑した新幹線(新大阪までは座れず)で広島県福山駅へ。そこから自転車で鞆の浦(とものうら)に行きました。福山市のHPには、鞆の浦について以下のように説明があります。


福山駅から南へ14kmの瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置する鞆の浦。 古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも詠まれています。 また、日本で最初の国立公園に指定された瀬戸内海を代表する景勝地の1つです。 波穏やかな瀬戸の海に仙酔島や弁天島がぽっかりと浮かぶのどかな風景は心洗われます。 江戸時代には北前船の寄港地としても栄え、朝鮮通信使も幕府の慶賀などのために度々寄港。 福禅寺が迎賓の場所として使われました。 福禅寺本堂隣の「対潮楼」は1690年頃に客殿として建てられたもので、賓客の宿舎として使われました。 座敷からは瀬戸内海の絶景が広がり、朝鮮通信使の従事官の李邦彦が「日東第一形勝」(対馬より東で一番美しい景い勝地という意)と賞賛しました。 鞆の浦は国内外との交易で栄えた港で歴史に名高い旧跡や遺構も多く残されています。 最近では、映画のロケ地や演歌の舞台となるなど、注目を集めています。


 それにしても、鞆の浦はフォトジェニックな町です。ほどよく狭く、道が入り組んでいて、素朴な家屋が多く、起伏に富んでいる、町歩きにはぴったりでした。自転車がいらないぐらい…。




 鞆の浦を出た後、最初の宿泊地である尾道を目指しました。夕方にはホテルに着きましたが、そのあと尾道観光へ。徒歩で千光寺公園まで登り、美しい夜景を楽しみました。



2日目 尾道から大三島へ

 2日目は、尾道からフェリーで向島(むかいしま)に渡り(10分程度)、そこから因島(いんのしま)、生口島(いくちしま)を経て、大三島(おおみしま)まで行きました。

 向島は、尾道とともに映画のロケ地が多いことで知られるそうです。

 因島は、村上海賊三家の一つ、因島村上家の拠点があった島です。因島水軍城を見てきましたが、ここに天守があった記録はないそうです。近くにある金蓮寺の住職が因島の観光地を作ろうと運動を起こして、城郭風の資料館ができたようです。また、金蓮寺には因島村上家歴代の墓がありました。

 生口島は、何となく通過するだけの島と思っていたのですが、その中心にある瀬戸田町は見どころが満載でした。まずは耕三寺。大正から昭和初期にかけて大阪で活躍した実業家の金本耕三が、母が亡くなった後に菩提を弔うため出家して僧侶となり、母への感謝の意を込めて耕三寺の建立を開始したそうです。日本各地の古建築を模して建てられた堂塔が建ち並び、「西の日光」とも呼ばれています。なんか、いろんな建築要素をチャンポンした感じの豪華絢爛なお寺です。さらにその奥には、イタリアで活躍する彫刻家である杭谷一東(くえたにいっとう)が家族愛をテーマに、設計・製作した「未来心の丘」があり、けっこうな人・人・人でごった返していました。

 次いで、すぐ近くにある平山郁夫美術館に行きました。日本画家として著名な平山郁夫が生口島出身とは知らず、不明を恥じるばかりです。この美術館は単に作品を展示するだけでなく、幼少期のスケッチや体験談(広島で被爆したこと等)など人物像を展示していることが特徴です。さらに、平山郁夫のライフワークである文化財赤十字活動のきっかけとなった、敦煌莫高窟第57窟を復元した特別展示が行われていました。瀬戸内海でシルクロード美術に触れる機会があるとは思わなかっただけに、なかなかに興味深い展示でした。

 そのあと瀬戸田の町を散策しましたが、懐かしさとかつての賑わいを感じさせる、とても素敵な町でした。


3日目 大三島から今治、伊予、大坂へ

 今日はあいにくの雨でした。ここのところの自転車旅はなんだか雨続きで、少しつらいです。といっても小雨で、午前中にはやんだので、たいしたことはなかったのですが…。

 大三島、ここからは愛媛県になります。ここには、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)があります。全国にある山祇神社(大山祇神社)の総本社なのですが、あいにくの雨のためか、人は少なく、少しさびしい感じでした。この島には「伯方の塩」で有名な塩の工場があるのですが、それも年末のため休業(あたりまえです)。意外とキツいアップダウンに悩まされながら島を抜けました。

 伯方島は、あっという間に過ぎました。

 続く大島に入ると、すぐに能島が見えます。能島は村上水軍のなかでも最も強力な勢力を誇った能島村上の拠点で、2014年に本屋大賞を受賞した『村上海賊の娘』(和田竜著)でも知られる島です。

 大島南端の道の駅「よしうみいきいき館」に行ってきました。来島海峡の付近にある、なかなか有名な道の駅です。まずは遊覧船に乗って来島(村上海賊三家の拠点の一つ)や、潮が渦巻く海域も見てきました。道の駅は海鮮バイキングがとても人気で、とても賑わっていましたが、ぼくも少しだけバイキングを楽しみました。そのあと来島海峡大橋(しまなみ海道最長の橋)を渡って今治へ。今治で今治城を観光した後、東伊予港からオレンジフェリーで大阪南港まで夜行の船旅をしました。最近の船旅は快適です。


 

 

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